かれ~さんの好きなやつ

大体スマブラ たまになんか

Wake Up, Girls!との青春

 

きっかけは、テレビCMだった。

 

ふとテレビを見ていたら、Wake Up, Girls!というユニットが僕の家からすぐ近くの仙台サンプラザホールで公演をするらしい。

当時僕は2次元アイドルコンテンツの現場に行きたてで、とにかくライブに行きたがっていたため、軽い気持ちで行ってみることにした。

 

昼公演と夜公演の2つあるらしい。ネットで調べてみたところ、昼公演に行ったら夜公演にも必ず行きたくなるという意見が大半だったため、そういうものなのかなと両方のチケットを購入した。

 

何も知らないまま行くのはもったいないかと思い、アニメを視聴することにした。

行きつけのTSUTAYAには「仙台が舞台のアニメ!事務所の場所もここから歩いていけます!」と書かれており、「ああ、だから仙台での公演があるのか」という納得をした。

 

始まりの物語である「七人のアイドル」から当時最新作の「Beyond the Bottom」まで一気に視聴した。感想を簡単にまとめると、「面白いが、重い。そして理解が難しい。」といったところだっただろうか。

ライブを間近に控えていたため、僕はアニメの内容の考察を一旦止め、曲を予習しておくことにした。

 

そしてライブ当日、僕は周りにほとんど誰もいない3階の席からライブを鑑賞した。

その衝撃は今でも忘れることはない。彼女たち7人が本気で歌い、踊る。そして観客は本気で楽しむ。そこにいる人間が全員「生きていた」。

 

ライブが終わった後、僕の心は晴れやかだった。

今まで触れられなかったことへの後悔よりも、このコンテンツを見つけられたことが嬉しかった。そして、彼女たちが愛する仙台という街に住んでいることを誇りに思えた。

 

こうして2017年8月6日に、僕はWUGを見つけた。

 

WUGにハマった僕はその後4thライブツアー千秋楽の東京公演に立ち見で参加し、このツアーを終えた。

 

そして、彼女たちの新しい物語であるWUGのアニメ「新章」が始まろうとしていた。

僕は、このアニメを経てWUGはより世間に知られ、覇権コンテンツになるのでは?と期待を寄せていた。

そう思わせるだけの力が4thのWUGちゃんにはあった。

 

しかし、そうはならなかった。ただ悲しかった。なぜ報われないのかと世間を恨んだ。

僕は、せめて俺だけでも、あなたという存在に気づいているよ、応援しているよと彼女たちに伝え続けると決意した。

 

ソロイベを東北でやってくれたことは本当に嬉しかった。

石巻での永野愛理さんのソロイベントでは、最後に全員で「あとひとつ」を合唱した。

僕はこの曲を聴くとこのソロイベのことを思い出す。彼女は宮城県出身で、楽天ファンの野球好き。そして、メンバーの誰よりも他人の気持ちを汲み取るのが上手だ。

そんな彼女がこの曲を選択した意味を噛み締めて歌った。

この合唱は東北人として、ワグナーとして、いつまでも忘れない。

 

僕の推し、山下七海さんの山形でのソロイベントでは、彼女の強さを知った。

トークパートでは七海さんの楽曲に関する話や、作曲家田中秀和さんからの七海さんへの印象などの話を聞いた。

いつものななみんという感じで、やっぱり好きだと再確認させられた。

ここからが驚きだった。ライブパート後、参加者全員と目を合わせる時間を作ってくれたり、さらには昼夜2公演で合わせてのべ400人ほどの参加者に対して別々にメッセージを書いてプレゼントしてくれた。

これはあまりにもファンの愛に応えすぎている。こんなアイドルが他にいるのだろうか。

最後の曲でそんな彼女の嬉し涙を見て、僕まで嬉しくなって泣いてしまった。

彼女が嬉しければ僕たちも嬉しい。彼女が楽しければ僕たちも楽しい。

推しのアイドルとはそういうものなのだと思う。

 

高木美佑さんの仙台のソロイベントでは、初めて仲間ができた。

僕の人生の核のもう一つ、大乱闘スマッシュブラザーズでその前日に関西のオフライン大会の実況をしている人がいた。

僕は現場で仲間を作ることを避けてきた。仲間ができてしまうと、その仲間に会うことを目的に現場に行ってしまうのではないかと恐れたからだ。

しかし、彼にはそういう気持ちは湧いてこなかった。おそらく、スマブラという仲立ちの存在が僕たちを対等に感じさせてくれたのではないかと思う。

ソロイベ終了後、彼とたくさんの話をした。

このソロイベの感想、彼の推しであるみゅーちゃんへの思い、他コンテンツとWUGの違いなど…。

それは本当に楽しい時間だった。そして、他人と話すことで自分の考えがより広く、膨らんでいくことを思い知った。

 

以上3人のソロイベに参加することができ、WUGへの想いを重ねた。

これからもっと好きになっていくであろうWUGが楽しみで楽しみで仕方がなかった。

 

そして月日は流れ、2018年6月15日、あまりにも突然にWake Up, Girls!の解散が知らされた。

なんで?なんで?なんで?本当に意味が分からなかった。

何も考えられず時間だけが過ぎ、その日のWUGのブログが更新された。

そこに綴られていた1人1人のメッセージを読むと、彼女たちは悲しんでも悔やんでもいなかった。これは決断なのだと。応援してほしいと書いていた。

 

「応援してほしい。」その言葉を聞くだけで十分だった。

僕は2019年3月までに精一杯の「ありがとう」をWUGちゃんに伝えようと決めた。

まだ気持ちの整理は付いていない。それでも、この気持ちだけは揺るがなかった。

 

そうしてFINAL LIVE TOURが始まった。

PartⅠはひたすらに楽しかった。あの瞬間だけは解散することなんて忘れられた。

WUGちゃんからも悲しいものは何も感じられなかった。

最後の大宮公演ではダブルアンコールが起きた。この時間が永遠に続いたらいいのになと思っていたら、会場にいる全員が同じことを思っていたらしい。屈託のない楽しさをありがとう。

 

PartⅡは盛岡公演にのみ参加した。

この日はなんというか、やばかった。色々考えたが言語化できそうにない。

岩手出身のメンバー奥野香耶さんによる企画コーナーでは、「イーハトーヴシンガーズ」という岩手県盛岡市宮古市、東京都を拠点に活動する混声合唱団による合唱曲『旅立ちの時』が披露された。2番からはWUGちゃんも一緒に歌った。

そのとき初めて聴いた曲なのだが、前が見えなくなるほど号泣した。素晴らしい曲なので是非聴いてみてほしい。

 

 

そしてそのまま『言の葉 青葉』の合唱へ。「ワグナーさんも一緒に歌ってください」とのこと。彼女たちも涙を浮かべながら歌っていた。

 

『旅立ちの時』が終わり、人生で初めてスタンディングオベーションをした。公演後、ツイッターにてイーハトーヴシンガーズの指揮者さんがこんなツイートをしていた。

 

 

彼らはこの公演で初めてWUGと関わった。そこで”最高”と言わせてのけたのだ。

僕は誇らしかった。この公演が最後と言われても何ら遜色ないパフォーマンスを見せてくれた。

この日は12月9日、大乱闘スマッシュブラザーズSpecialが発売して2日後の出来事だった。ここから2月までWUGのライブは見られないことは寂しかったが、それ以上の温かい気持ちを貰えたおがげで、発売直後は本気でスマブラのことを考えられたと思う。

 

余談だが、このPartⅡのセトリが好きすぎる。

この日初めて生まれた『outlander rhapsody』へのWUGコール。『Jewelry Wonderland』、『リトル・チャレンジャー』、『運命の女神』、『Knock out』といった僕の大好きなI-1曲の見納め。

企画コーナー後の『7 Girls War』→『タチアガレ!』→『16歳のアガペー』の流れ。

PartⅠで見られなかった『Beyond the Bottom』。

アンコールからの『セブンティーン・クライシス』→『ハートライン』→『少女交響曲』…。好きすぎて書きながらでもニヤけてしまう。

PartⅡは盛岡夜公演が終わった後、全力疾走で盛岡の街を駆け抜けて盛岡駅から新幹線で帰った。そのため誰とも語り明かせておらず、ここで吐き出させてもらった。

 

そして、FINAL LIVE TOUR最後のPartⅢ。僕は愛知公演の2日目からの参加だった。

ありがとうを伝えたいという想いを、WUGちゃんに何倍にもして返されてしまった。

 

神様 ありがとう

運命のいたずらでも 

めぐり逢えたことが

しあわせなの

 

まさかの『恋愛サーキュレーション』、完全にしてやられた。

僕はここで1つ気づいたことがあった。もしかすると、僕たちワグナーとWUGちゃんの考えていることは同じなのかもしれない、と。

『さようならのパレード』初披露などを経て、公演が終わる。その時点で残るは仙台4公演と、SSAの計5公演のみだった。

 

悲しい。

 

よっぴーの涙を見てその感情がどっと溢れてきた。

やっぱり悲しい。

僕はわぐなーとWUGちゃんが考えてることが同じであるといったが、WUGちゃんが悲しくないはずがなかった。

お互いにその気持ちは、考えないことにしていたはずなのに。楽しければ楽しいほど、寂しい。この愛知公演が、楽しさと切なさの境だと気づいてしまっていた。

 

公演後、ワグナー仲間と話してもやっぱり同じ気持ちだった。

SSAには初めてWUGを見に来る人が多いことが分かっていた。そのため、次の仙台公演が「HOME」からの卒業なんだと意識せざるを得なかった。

心が落ち着かないままに仲間と別れ、FINAL LIVE TOUR 千秋楽、仙台公演を迎えた。

 

仙台公演については長く語らせてほしい。

この2日間は、僕の人生で1番感情が動かされた。大切に振り返っていこうと思う。

 

仙台公演1日目、昼夜共に僕は初めて席を連番した。

相手は同級生の友達で、互いにデレマスが好きということで仲良くなった。

僕はWUGという終わりを迎えることが決まっているコンテンツのライブに誘うべきかすごく迷った。

この1席に入りたかった、古くから応援してきたワグナーがたくさんいることも分かっていた。

しかし僕は彼を誘った。デレマスという大きいコンテンツに触れ慣れて目が肥えている彼が今のWUGを見てどう思うのか、それを知りたかった。

そして彼女たちの存在を、自慢したかった。

 

席は1階の真ん中より前で、とてもよく見える席だった。

彼にはベストアルバムをライブの2週間ほど前から貸していた。予習したいとのことだったため、コールが多くてライブでやる可能性が高い曲だけは事前に伝えておいた。彼曰く、各曲1回ずつは聞いてこれてコールのイメージはついたとのことだった。

僕は彼にライブ中は自分のことで手一杯だから構ってあげられないことを伝え、ライブが始まった。

その言葉通りに、僕は本気で叫び、泣き、楽しんだ。

 

仙台公演の企画コーナーは、宮城出身の永野愛理さんが担当した。彼女の企画は、ただまっすぐに歌い、踊り、僕たちを楽しませることだった。

『minority emotions』では、彼女の歌う姿にただただ見とれて、ペンライトを振ることすらできなかった。

また『海そしてシャッター通り』が披露され、この4公演で新曲4曲を1つずつ披露していくことを理解した。

 

昼公演を終え、最高におなかがすいていたためすぐに食事をしに行った。

彼は「良かった。夜公演が楽しみ」と言っていて、夜は『言葉の結晶』をやる、そしてペンライトを消すタイミングがあるということだけを伝えて夜公演を迎えた。

 

夜公演、やはり『言葉の結晶』が披露された。実は僕にとってもライブでは初めての曲だった。複雑なダンス、演出の中淡々と歌われていく。そして、消灯。

 

最後に感謝を みせよう 贈ろう

綺麗な波長と 優しい笑顔で

最後まで演奏を続けるこの船

強さが あなたに届くと信じる

 

もし僕がWUGちゃんだとしたら、この歌詞を泣き崩れずに歌える自信がない。

しかしWUGちゃんは歌った。それは完璧すぎるほどに。

覚悟を感じた。私たちは飛び立つ。その姿を見てほしいと。

 

夜公演が終わった後すぐに、連番者に感想を尋ねた。彼の感想は、

「仙台に生まれ、住んでいることを誇りに思った。」

それは僕が4thライブツアーで初めてWUGちゃんを見たときに抱いた感想と、同じだった。

 

僕は1つ確信した。

このWUGちゃんたちなら、笑顔でその時を迎えられると。

何も不安なことは無かった。

 

そして2日目の昼を迎える。

この公演はチケットを自力でとることができなかったため、大宮公演や一宮公演で仲良くなったワグナー仲間との2連番に入れてもらう形となった。

彼はソロイベ1stという初期からのワグナーで、このFINAL LIVE TOURを全通している人間だった。

 

機材トラブルか何かにより始まりが少し遅れていた。若干の焦燥感、不安感に身を包まれながら昼公演が始まった。

 

 新曲の枠で披露されたのは、『土曜日のフライト』。

この曲は新曲4曲の中でも僕の1番のお気に入りで、聴きこんでいた。

そのため、この曲に対する心構えはできているだろうと思っていた。しかし、この日僕が聴いた『土曜日のフライト』はCDで聴いていたそれとは、完全に違っていた。

 

この曲に込められている感情は、まず1つに覚悟があるだろう。

彼女たちが「証明」をしている姿を受け止める準備はできていた。

しかし、もう1つの「何か」。これに対する心構えをCDのみで養うのは不可能なようだった。

この「何か」とは、彼女たちの負の感情の集合体のようなものだと思っている。これが、あまりにも大きすぎた。

おそらく、この感情を受け止め切られなかった者が会場のほとんどを占めていたのではないか。

 

最後のMCが長かった。この公演が終わり、あとは夜公演を終えたらあとはSSAのみ。

この公演を終わらせたくないという気持ちがどこかに潜んでいるようだった。

 

昼公演を終え、ワグナー仲間が4人集まる。しかし、誰も言葉を発さなかった。

全員夜公演を控えていたため、とりあえず何かを腹に入れておくべきだろうとコンビニで飯を買い、榴岡公園に向かった。

 

この4人はスマブラ勢でもあり、その日はFrostbiteという大きな海外大会で日本対アメリカ大陸の団体戦が行われていた。ツイッターで日本が勝利したことが分かり、僕たちはいつの間にか榴岡公園スマブラを始めていた。

このスマブラには本当に救われた。夜公演と向き合うことは非常に難しいことだったが、スマブラをすることで少なくとも夜公演へ向かう元気を養うことができたと思う。

 

そして夜公演を迎える。席は、僕が初めてWUGを見た3階席右側の2列目。

4thとは違い、3階は埋まっていた。そして隣には仲間がいた。

彼はみゅーちゃんのソロイベで知り合った1番最初のワグナー仲間だ。あの日憧れた景色の一部に、僕も加われたのだと思う。

1曲ずつ振り返っていこう。

 

PartⅡではこの曲で終わり、PartⅢではこの曲で始まる。

何度も聴いてきたイントロが、ホールに響きわたる。

Wake Up, Girls!」そう、このユニットのために今日僕たちは生きているんだ。

サビの美海があまりにも楽しそうに歌う。昼のMCの歌に感情を乗せるのが苦手とはなんだったのか。

歌詞のとおり、いっぱい悩んだ日々は、決して無駄じゃなかったんだ。

 

  • 『素顔でKISS ME』

熱い。後ろの演出がかっこいい。

この曲はWUGちゃんとワグナーどちらにも喝を入れてくれる。

ただし、どんなに熱くなっていても推しの「check it」のタイミングだけは絶対に逃しはしない。ああ楽しい。

 

僕はこの曲を初めて聴いたとき、歌詞が直接的過ぎてWUGらしくないと思った。作詞はおなじみの只野さんのはずなのに。

PartⅠではまゆしぃコールが浸透したり、振りコピをする人が増えていった。

PartⅢになると、SSAという具体的な約束の地を意識するようになった。 

この曲への想いは聴き重ねる度に強くなっていった。

最後のSSA、そこでWUGが伝説になるビジョンが具体的に描けた。

 

旧章と新章のOP,EDが昼夜で入れ替わる構成。

この曲はよっぴー、まゆしぃの歌の上手さが際立つ。

誰もが何回も言ってるけど、落ちサビのまゆしぃソロの歌い方は心を打たれる。

 

  • 『スキノスキル』

タイアップのコーナー。

ライブでこの曲を聴くと、その世界観に一気に引き込まれる。

聴いていて心地よさを感じ、ダンスを観て魅了される。

香耶、愛理の包み込むような歌声に毎回ドキドキさせられてしまう。

PartⅡから思ってたけどサビのダンス考えた人に5億回礼拝したい。

 

  • 『恋?で 愛?で 暴君です!』

よぴ、七海かわいすぎ案件。

「大好きだー」「オレモー」のコール、あまりにも的を射ていてびっくりする。

4th仙台では地蔵で聴いていたのが懐かしい。今ではタイアップの中で1番コールが入るレベルの曲。

このタイアップ2曲、やっぱり田中秀和なんだよなぁ…。

 

  • 企画コーナー あいちゃんの劇伴ダンス

彼女は自分で自分のことを面白いと言っちゃえるレベルで面白い。

そんな話し上手な彼女がここ1番で気持ちをぶつけるときは、言葉を介さず、パフォーマンスで語りかけてくる。それがたまらなくかっこよくて、儚い。

個人的に、ここで完全に流れが変わり切ったと思う。昼公演を終えた後のなんとも言えない無力感などそこにはもう残っていなかった。

 

  • 『outlander rhapsody』 

オリジナルメンバー4人のこの曲は最後だろう。

「ある晴れた日の僕たちだけのポンコツ気味な冒険さ」ここの七海パート最強すぎる。

PartⅡで生まれた間奏でのWUGコールは1日目は入らなかった。しかし、先ほどのあいちゃんのダンスといい、この曲のぶち上がりといい、僕たちは声を出さずにはいられなかった。気づいたらそれを叫んでいた。

結局SSAでこの曲は歌われなかった。ただ、この仙台公演での『outlander rhapsody』は僕の心に鮮明に残り続けて行くだろう。

 

  • 『minority emotions』

イントロが流れた始めた時点で固まってしまった。

僕の全神経が、目の前の永野愛理さんの生き様を見届けることに集中していた。

僕はこぼれている涙もそのままに、あいちゃんの歌を噛み締めた。

 

  • 『ハートライン』

この曲最高すぎないか…。自分のスマホから流れる度にため息が出てしまう。 

僕はPartⅡの盛岡公演でこの曲を聴くまでこの曲の良さに気づいていなかったが、盛岡公演を経て大好きな曲となりこんなツイートまで残している。

 

 

しかしPartⅢのセトリにはこの曲が無かった。それなのに企画コーナーにこの曲を入れてくれた永野愛理さんに感謝しかない。

あまり多くを語る曲ではないと思っている。あの空間が一体となって一斉にWUGちゃんコールをしたこと、あの時は楽しすぎておかしくなりそうだった。

映像化されたらここだけで1週間を潰せるまである。是非見てほしい。

 

  • 『桜色クレッシェンド』

永野愛理さんのソロイベ曲、なぜこんなにも心に刺さってしまうのか。

ラスサビに入る前に、関わった仙台の方々のビデオメッセージが映される。

かつてこんなにも地域に愛された声優ユニットがいただろうか。何よりもすごいのは彼女たちのファンではない聖地の方々がライブに来ると、決まって絶賛しているところだろう。

とてつもないWUGの強さを、永野愛理の桜に感じさせられた。

 

  • 『HIGAWARI PRINCESS』

プリンセスは、愛理。

これまでの企画コーナー後のこの曲は、感情の動きについていけなくて声が比較的出ていないことが多かった。しかしこの日だけは、ワグナーがこの曲で声を出せた。

WUGちゃんは、ワグナーまでも強くしてしまう。

 

この曲が始まると同時に崩れ落ちるワグナーが、なぜかこの日は少なかった。

それは、WUGちゃんがそうさせたのだ。今日のこのパフォーマンスだけで、ワグナーが確実に強くなっていた。

しかし、「ありがとっ」は反則だろう。あの一瞬は、七海と香耶にしてやられてしまった。

 

  • 『さようならのパレード』

笑顔だった。公演前はこの曲をここで迎えるにあたってどのような表情をしているか、本当に分からなかった。

笑顔でこの曲を迎えられたことが誇らしかった。WUGちゃんも同じことを思っていたのかもしれない。

間奏でどこからともなくWUGコールが始まる。それはまるで、WUGちゃんを仙台からそれぞれの未来へと送り出すようだった。

涙は出ていた。しかしこれは悲しい涙ではない。WUGを誇りに思う、嬉しさから来る涙であることはそこにいた全員が分かっていたことだろう。

 

会場が白く染まる。この白はWUGの、魂の色なのだと思う。

この曲は、難しい。当時劇場版を見ただけではただこの曲のパワーに圧倒されるだけだった。

この瞬間だけ、この曲の意味を少しだけ理解できた気がする。

この曲の記憶のみ曖昧になっているのは、僕も魂の一部となっていたからなのだろうか。

 

  • 『タチアガレ!』

この始まりの曲はPartⅢ以降さらに化けた。

BtBが魂の曲なら、この曲はWake Up, Girls!そのものだ。

WUGと共に、この曲は語り継がれていくだろう。

そしてこの曲にはワグナーからのサプライズがあった。よっぴー落ちサビから、配布されたサイリウムでステージから虹を作った。

彼女たちは驚きながらも、嬉しさ満面の表情で歌い、踊り続けた。

最後のWUGポーズを作り上げているとき、僕たちもWUGになったような気分だった。

 

  • 『TUNAGO』

アンコール前は、この曲がラスト。

彼女たちの活動は、間違いなくワグナーと東北を繋いだ。

WUGが終わっても東北に行きたい、その声が後を絶たない。

4thの振り付けのお願い動画を見て手の動きを覚えたことを思い出す。

大切に、一緒に振り付けをした。

 

あいちゃん、打線をTUNAGOって何?

 

この曲、語りたいことが多すぎてまとまらない…。

WUGちゃんが、自分たちで考えた歌詞を綺麗なメロディに乗せて歌う。

1人でも欠けてはならない、7人で北極星を作る。

星空が真っ赤に染め上がる。まゆしぃ、WUGのセンターは彼女以外ありえない。

満点の星空になった後は、僕たちも歌い、肩を組む。

ふと隣を見てみると、最高の笑顔があった。そしてWUGちゃんも同じ。

きっと僕も同じ表情だったのだろう。導かれて、輝いた。

 

  • 『地下鉄ラビリンス』

はい優勝。僕の中のピンチケ魂が爆発した。

マジで楽しすぎて一生飛んで叫んでた。2番が終わり、間奏でみゅーちゃんが来る。隣の連番仲間はみゅーちゃん推しだったけどお構いなしでみゅーちゃんを呼び続けた。

いや、何度やってもちゃんあい先生の振り付けハンパない…。

最後の振り返って右手をあげるところは、僕も推しに合わせて振り返り背中でWUGを感じた。

会場全体が厄介になるの楽しすぎる。映像が早く見たい。

 

  • 『極上スマイル』

アンコール後の最後のMC、みんな本当に楽しそうだった。まゆしぃが初めて涙を見せるのがこの仙台公演で良かったと思う。

七海さんが、島田真夢の3つの幸せについて振り返り、スタッフさんからの「最高!」が聴こえた時の満たされた表情はもう映像化しないでこの記憶だけで独り占めしたいくらいだった。

永遠なんて無い、そんな当たり前のことに気づかせてくれた。だからこそ、今この瞬間を精一杯「生きる」んだ。

極上スマイル、その言葉の通りの表情でこの公演最後の曲を終えた。

 

ワグナーからの、わがままだった。最後の映像が終わり、あともう少しだけでも、WUGちゃんとの時間を生きたかった。

WUGちゃんは応えてくれた、というよりも彼女たちもわがままでそこに立ってくれていた。

「あともう1曲、できますか? 」予定にないアンコールに、スタッフが笑顔でOKを出す。曲は『7 Girls War』。Cメロは、大合唱だった。

 

悔しさに耐える時もある

涙流す時もある

でもね一緒に流した涙は

七つの星に変わる

 

世界で1番この場所が輝いていたと、自信を持って言える。

ありがとう。

 

FINAL LIVE TOURが終了した。

この日の星は綺麗だった。

行き交う人々の笑顔を見ながら牛タンを食べに行き、深夜の勾当台公園で馬鹿騒ぎしたり、国分町の休憩所でスマブラをしたりした。

 

SSAについて、語ることは無いと思う。

彼女たちが羽ばたいて行く姿は美しく、逞しかった。

お見送り会では、7人の目を見つめて全員に直接「ありがとう」と言うことができた。

 

これで、僕とWake Up, Girlsによる人生の第1章が終えられた。

彼女たちからは数え切れないほどのたくさんのものをもらった。

それをこれからの人生で形作り、語り継いで行くことで恩返しをし続けたいと思う。

 

最後に、こんなに長くて読みづらい文章を読んでくれてありがとう。

自分のために書き始めたものだったから共有するか気が引けたけれど、WUGの存在を知って、僕というこんなにもWUGを愛した人がいるんだなぁ程度の認識をしてくれるだけでも嬉しいです。

もしWUGを知らなくて興味が湧いた方がいれば、ぜひこれから発売する仙台公演のBDをおすすめします。想い続ける限り、心の中でWUGは生き続けます。

 

 

いくぞ、がんばっぺ、Wake Up, Girls!